今日は「コンテンツマーケティング」についてお話します。
コンテンツマーケティングが広まり始めたのは数年前ですが、今や「集客手法のスタンダード」です。※2018年2月現在
あなたもどこかで見聞きしたことがあるに違いありませんし、私が推奨している英雄型ビジネスもコンテンツマーケティングを基本としています。
……しかし、コンテンツマーケティングとはなんでしょうか?
特に、ブログやマッチングビジネスを運営している(運営したい)人はその仕組みを理解しておかなければなりません。
なぜなら、記事を書いているあなたは、コンテンツマーケティングをすでに実践しているということだからです。
「え?どういうこと?」と思ったあなたにこそ、この記事を読んでいただきたい。
コンテンツマーケティングの仕組みを知らずに実践しても(記事を書いても)、集客するという目的を達成できるわけがないからです。
コンテンツマーケティングは時代のニーズにマッチした集客手法です。その仕組みを理解することは「集客できる記事」を書く手助けになります。また、「上位表示される記事」を書くための精神論も学んでください。
それでは早速、始めましょう。
このページの目次
1.コンテンツマーケティングとは?
1-1.アウトバウンドとインバウンドの違い
コンテンツマーケティングの仕組みを理解するには、「アウトバウンドマーケティング」と「インバウンドマーケティング」の違いを知らなければなりません。
なぜならコンテンツマーケティングは、インバウンドマーケティングの中のひとつだからです。
同義で用いられていることも多いため「コンテンツマーケティング=インバウンドマーケティング」と理解しておいても問題ありません。
- 電話営業
- ダイレクトメール(郵便)
- リスティング広告
- 展示会出展 など
- オウンドメディア運営
- SNS活用
- セミナー開催 など
上記例からもわかる通り、両者は対極的です。
アウトバウンドマーケティングとは、マーケッター(販売者、提供者)主体の押し売り。
「プッシュ型マーケティング」とも呼称される。
インバウンドマーケティングとは、カスタマー(購入者、見込み客)主体の情報収集(への網)。
「プル型マーケティング」とも呼称される。
1-2.コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは「役に立つコンテンツを無料で提供することによって集客し、商品を売る」手法です。
コンテンツを起点にマーケティングをするから、コンテンツマーケティングです。
コンテンツマーケティングを身近に感じてもらうために、例え話をしましょう。
一人暮らしの人でも1週間に1度は使用する、生活に欠かせないものです。
しかし、洗濯機の寿命は8年と言われています。8年……10年……と使い続ければ不具合が生じ、いずれ買い替えなければならない日がやってきます。
※このブログを読み込んでいただいている方からは「また洗濯機の例え話かよ」とつっこまれそうですが、私は洗濯機が好きなのです。
さて、あなたはどんな洗濯機を買いますか?どのようにして洗濯機を絞り込みますか?
一般的には、単身用でも70,000円ほど、ファミリー用であれば150,000円ほどもする洗濯機です。
少しでも安い店はないか?同価格帯でよりよい商品はないか?、ネットで検索したり、実店舗に下見に行ったり、有益な情報を探すことでしょう。それも数時間~数日にわたってです。
ネットで検索しているあなたは次のように考えています。
- 何年も使うものだから失敗はできない
- 安いに越したことはないけど、安いものを買って機能に満足できなくても嫌だ
- 主に使うのは妻だから、妻が満足できるものでなければならない
- ほしい商品があるけど、ネガティブな評判はないかな? などなど
失敗できない、後悔したくない、賢く買い物をしたい、素晴らしい選択(洗濯)をしたいと悩んでいるわけです。
しかし、頻繁に購入するものではなく知識や経験もないから、ネットで検索して解決策を探しているのです。
そして、あなたがネット検索の末に辿り着く先が「無料で提供されている、役に立つコンテンツ」です。
敢えて嫌な表現をするなら、あなたは「洗濯機を買おうと右往左往している見込み客(魚)」であり、「洗濯機を売ろうとしている販売者(漁師)が仕掛けたコンテンツ(網)」に自ら飛び込んだのです。
……これがコンテンツマーケティングの縮図です。
※ここで言う販売者(漁師)にはアフィリエイターも含みます。むしろ、アフィリエイト目的で量産されたコンテンツ(網)に引っかかってしまうケースの方が多いです。もっとも、アフィリエイトは、販売者が網を増やすために取り入れている手法ですから、広義では「アフィリエイト=コンテンツマーケティング」と言えます。
2.コンテンツマーケティングの必要性
2-1.ニーズへの対応
コンテンツマーケティングが時代のニーズにマッチしていることを裏付ける調査データがあります。
「インターネット購買活動に与える影響調査」によれば、87.5%もの人が「何かを購入する前にインターネット検索している」と回答しています。
また、そのうち75%もの人がネガティブな評判はないか?と調べているそうです。
ネガティブな評判をまったく調べない人もいるようですが、情報化社会において情弱は損をする典型と言えます。
今後、「商品名や会社名による検索」などを利用して下調べする人はますます増えるでしょう。
調査対象:20代~60代の男女
調査期間:2015年1月23日~2015年1月27日
総回答数:1,083サンプル出典: インターネットの購買活動に与える影響調査 株式会社エルテス
このような時代のニーズに対応するためにも、コンテンツマーケティング、つまり、「役に立つコンテンツを無料で提供することによって集客し、商品を売る」という手法(考え方)が必要なのです。
何かを買おうとしている人は、洗濯機を買おうとしているあなたと同じ気持ちです。
「失敗できない、後悔したくない、賢く買い物をしたい、素晴らしい選択をしたい」と悩んでいるのです。
どんな商品があるか?その商品の詳細は?評判は?とネット検索するのです。
だから、あなたは先回りして、その悩みを解決するための解決策(コンテンツ、網)を用意しておかなければならないのです。
ネット検索してもコンテンツが見つからない商品(サービス)は、誰にも買ってもらえません。
誰もが、1日中、肌身離さずスマホを抱えている時代です。トイレの中、布団の中、どこからでもインターネットにアクセスし検索をすることができる時代です。
検索されるコンテンツがネガティブな評判であってはなりませんが、悩んでいる見込み客の役に立つものであれば、網に捕え、商品購入を促すことができるでしょう。
2-2.ブログの資産化
私には『ブログは不動産(資産)』という持論があります。
ブログやマッチングサイトなどのオウンドメディアを持つ(作る)ことは将来への投資であると考えているからです。
ブログは「ストック型メディア」と呼称されます。
書き上げた瞬間のブログ記事には価値がありません。なぜなら、上位表示されない=誰にも見つけてもらえないからです。
しかし、時間の経過などにより上位表示されたところでその価値は最高に達します。
その価値は維持され、安定した量のアクセス(見込み客)をあなたの元に送り続けてくれる資産となります。
一方、TwitterやFacebookなどのSNSは「フロー型メディア」と呼称されます。
SNS投稿は、ブログ記事とは反対の動きをします。
その価値は投稿した瞬間が最高であり、時間の経過により下方に流れ、多くの投稿の中に埋もれたところでその価値を失います。
各SNS内での検索には引っかかりますが、安定した量のアクセスは期待できません。
ブログやマッチングサイトを資産化し、安定した量のアクセスを集め続けるためにも、コンテンツマーケティングが必要なのです。
3.あなたが仕掛けるべきコンテンツ(網)
ここまでの解説でコンテンツマーケティングの概要を理解してもらえたと思います。
ここから先は、もう少し掘り下げて「あなたが仕掛けるべきコンテンツ(網)」についてお話していきましょう。
3-1.あなたが仕掛けるべきコンテンツ
基本的には、次のようなものが挙げられます。
- 記事
- 無料レポート
- 動画(ウエブセミナー) など
それぞれにメリットとデメリットがあり、また、役割も違いますが、あなたが最初に仕掛けるべきコンテンツは記事です。
オーガニック検索での上位表示を目指すなら記事を書きましょう。
これが、冒頭で「記事を書いているあなたは、コンテンツマーケティングをすでに実践している」と話した理由です。
キーワードを入力して検索した際に表示される、広告を除いた検索結果。
※画像は2018年2月12日のもの。
※「SNSへの投稿」はコンテンツとは言い難いです。理由は前述の通りです。SNSにはSNSの使い方があります。
※無料レポートや動画は中級~上級者向けですので別の機会にシェアしますね。
3-2.あなたが書くべき記事
では、どのような記事を書けばよいのでしょうか?
……答えは、すでにお話しています。
オーガニック検索で上位表示される記事です。
上位表示されない=誰にも見つけてもらえない=存在しないも同然、だからです。
Googleのアルゴリズムは正に日進月歩であるにもかかわらず、いまだにいたちごっこ(小手先だけのSEO対策)を続けている人がいます。
これは本ブログ内で頻繁にお話していることですが、上位表示されるための普遍的な方法は、あなただけのユニーク・ジャンルで、あなただけのユニークな記事を書くことです。SEO対策は二の次です。まずはキーワード選定の方法を知っているくらいで十分です。
「上位表示される記事の書き方」は次の記事などで詳しく解説していますので参考にしてください。
Googleの創業者であるラリー ペイジ氏は次のように述べています。
「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致する答えを返すものである」
これって、コンテンツマーケティング(インバウンドマーケティング)の定義に似ていると思いませんか?
「コンテンツマーケティングとは、カスタマー主体の情報収集に対して、役に立つコンテンツを提供する」
Googleはきちんと見ていますよ。
あなたの書く記事が、ユーザーの悩みを解決し得るものかどうかを。
3-3.弱気になってしまったあなたのために精神論を語ろう
……「上位表示される記事を書くのって難しいんだな」と弱気になってしまったあなたのために、敢えて精神論を語りましょう。
努力して書いた記事は3~6ヵ月後、どんなに遅くとも1年後には上位表示されます。
このような精神論を語る、その根拠を示しましょう。
前述の、オーガニック検索についての説明画像をもう1度見てください。
オーガニック検索の1番上に「本店を移転した際の7つの手続きを効率的に片付ける全手順 | パパセンス」と表示されていませんでしょうか。
この記事は私が書いたものです。
私は行政書士などの専門家ではありませんし、小難しいSEO対策も用いていません。
それにもかかわらず、会社設立を専門としている会社のページ、行政書士のページ、あろうことか、法務局のページよりも上位に表示されています。
どんな魔法を使ったか知りたいですか?
お教えしましょう。
……頑張って書きました!
ふざけているわけではありません。
記事をご覧いただければ感じてもらえると思いますが、本当に、ものすごく頑張って書きました。
当該ブログ「パパセンス」は、特に収益化しているものではないのでお金稼ぎの意図もありません(現に今は放置中です)。
単に「もしこの記事を読んでくれる人がいるなら、この記事だけですべてを解決してもらえるような記事を書こう」という気持ちだけです。
(正直に言えば、このやり方ってGoogleの大好物だと思うんだけどどうかな?というテストも兼ねていましたが)
4.最後に
もう1度言いますが、Googleはきちんと見ていますよ。
あなたの書く記事が、ユーザーの悩みを解決し得るものかどうかを。
前述の記事『本店を移転した際の7つの手続きを効率的に片付ける全手順』のPVは1ヵ月当たり約6,000です。
インターネット上に存在するすべての記事(ページ)の中では、月間6,000PVの記事などには何の価値もないかもしれません。
しかし、法人の移転について悩んでいて、「法人 移転」と検索した人にとっては、Googleの最上位に表示される悩みを解決してくれる価値の高い記事なのです。
これこそが、コンテンツマーケティングであり、あなたが構築する英雄型ビジネスです。
わざわざ、競合ひしめくレッドオーシャンで勝負する必要はありません。
ユニーク・ジャンルという、あなただけのブルーオーシャンで勝負すればよいのです。
記事を書きたくてウズウズしてもらえたなら、次回のシェアも楽しみにしていてください。