今日は、「キーワードの選定方法」についてお話します。

記事を執筆する際、キーワードの選定は必須です。

例えば、「残業代を請求したいと悩んでいる人」を集客したい場合、記事のタイトルとして好ましいのはどちらでしょうか。

A. 17時を過ぎても働いてるのに給料が増えない謎
B. 時間外労働をしたあなたが残業代を請求する方法

……もちろん、「B」が好ましいと言えますよね。
なぜなら、記事のタイトルや内容には検索されることが多いキーワード」が含まれている方がよいからです。

あなたが検索する人であれば、Bに含まれるキーワード、「時間外 残業代」、「残業代 請求」、「残業代 請求 方法」などで検索するはずです。
Aに含まれる「17時 給料 謎」などで検索することはないでしょう。

言い換えれば、あなたが検索されたい人(集客したい人)であれば、検索されるキーワードを含んだ記事を準備しておけば集客の効率が劇的に上がるということです。

だから、感覚ではなく、データに基づいたキーワード選定が必須なのです。

今日 学ぶこと

集客のために記事を書いているなら、検索されることが多いキーワードを選定しなければなりません。「無料ツールを使うだけで簡単にキーワード選定ができる」と言ったら、あなたはこれを活用しますか?検索結果で上位表示されやすい記事を書きましょう。

それでは早速、始めましょう。

1.サジェストキーワードとは?

1-1.サジェストキーワードとは?

キーワード選定を解説するに当たって、必ず理解しておかなければならないものがあります。
それが「サジェストキーワード(Suggest Keyword)」です。

サジェスト(suggest)は「提案する・連想させる」という意味ですから、「キーワードを提案する」や「提案されたキーワード」というように捉えてもらえれば構いません。

例として、Google検索におけるサジェストキーワード(サジェスト機能)を見てみましょう。

下図のように、検索したいキーワードを入力すると、または、入力途中であっても、それに関連したキーワードが表示されることがありませんか。

サジェストキーワード

さも「あなたが検索したいキーワードはこれではありませんか?」と提案してくれているかのようですね。
……そうです、この提案されるキーワードが「サジェストキーワード」、提案してくれる機能が「サジェスト機能」です。

なお、Googleのサジェスト機能は「オートコンプリート(旧称:Googleサジェスト)」と呼称されています。
※サジェストキーワードが表示されない場合、オートコンプリートが無効になっている可能性があります。

1-2.サジェストキーワードの仕組み

Googleの創業者であるラリー ペイジ氏は、次のように述べたことがあります。

「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致する答えを返すものである」

オートコンプリート(Googleサジェスト)も、完璧な検索エンジンを追究するがゆえの機能であり、検索者の意図を予測し、検索者にニーズに一致するキーワードをサジェスト(提案)してくれているのです。

では、表示されるサジェストキーワードはどのように決定されているのか?

仮説ですが……サジェストキーワードが「検索者の意図を正確に予測し、検索者のニーズに正確に一致している」のであれば、サジェストキーワードこそ「検索されることが多いキーワード」であり、「あなたが集客したいお客の悩み」そのものだからです。
それならば、あなたは、まずは、サジェストキーワードを含んだ記事を書けばよいということになるからです。

さて、サジェストキーワードの決定要素はGoogle内部のアルゴリズム(方法・基準)によるため予想の域を出ませんが、一般的には次のようなものによって決定されていると言われています。

サジェストキーワードが決定される要素
  1. 検索ボリューム
    検索回数です。検索回数が多い=ニーズが高いと言えるからです。
    また、検索人数も考慮されていると考えるべきです。極論ですが、あなたが同じキーワードを100万回検索していたとしても、他の人からのニーズも高いとは限らないためです。
  2. ユーザーの検索履歴
    しかし、あなたが同じキーワードを何度も検索しているのであれば、そのキーワードはあなただけにサジェストされるでしょう。あなたの検索回数が多い=あなたのニーズが高いと言えるからです。
  3. 検索場所
    あなたの位置情報です。あなたがいる場所に近い=ニーズが高いと言えるからです。
    例えば、「ファミレス」と検索すると、検索した場所の地名や、近くの店舗がサジェストされることがありますよね。
  4. トレンド・話題
    検索回数の上昇率です。検索回数が急激に上昇した=ニーズが高いと言えるからです。
    但し、アルゴリズムが参考にしている期間は直近1日や2日ではないであろうことから、中長期のトレンドがサジェストされると考えた方がよいでしょう。

この内、23は、あなた(ユーザー)個別のサジェストキーワードです。

しかし、14のサジェストキーワードを選定することができれば、前記仮説の通り、あなたは、まずは、そのキーワードを含んだ記事を書けばよいと言えるということです。

2.おすすめの無料ツール【2選】


サジェストキーワードを選定する方法はいくつかあります。

そもそも、ご存知の人も多いと思いますが、2016年8月頃までは「Google AdWords キーワードプランナー」というツールを利用すれば、キーワード選定のほとんどを完遂することができていました。
しかし、すべての人が無料で「Google AdWords キーワードプランナー」の全機能を利用することができたのですが、制限が課され、「Google AdWords」を利用して有料広告を掲載している人だけが全機能を利用することができるようになってしまったのです。

補足ゆえに、「Google AdWords」を利用して有料広告を掲載している人(掲載する予定の人)には、「Google AdWords キーワードプランナー」を主軸に置いたキーワード選定をお奨めします(2017年12月現在、月間数百円分程度の掲載で全機能が利用できるようです)。

では、無料でキーワード(サジェストキーワード)を選定したいという人はどうすればよいか?

私がお奨めするのは、次の2つです。

  • OMUSUBI
  • 関連キーワード取得ツール

次項から、それぞれの使い方を解説しましょう。

もっとも、どちらのツールも、キーワードを入力するだけでサジェストキーワードを選定してくれますから、とても簡単です。

3.OMUSUBI

3-1.OMUSUBIの使い方

1.OMUSUBI』のページを開く。
2.画面右上の入力欄に調べたいキーワードを入力し、検索ボタンをクリックする。
※初期設定では、Googleのサジェストキーワードを調べてくれます。調べる対象を切り替えたい場合には、入力欄の右側にあるドロップダウンから選択してください(基本はGoogleのみで問題ありませんが)。OMUSUBIの使い方

3.結果が表示される。
下図は、「残業」のサジェストキーワードを調べた結果です。OMUSUBIの使い方

全体像を確認したい場合は、マウスのスクロールホイール(くるくる回すやつ)などで拡大縮小できます。

OMUSUBIの使い方

3-2.OMUSUBIをすすめる理由

関係性が一目瞭然

マインドマップ風に可視化されていて、見ているだけでワクワクしてきませんか。
ワクワクするだけでなく、サジェストキーワード同士の関係性までもを一目で把握できてしまいます。
同様の機能を持った月額10万円のサービスがありますが、これが無料で利用できるというのはとてもありがたいことです。
※月額10万円のサービスは、他にも有益な機能を備えていますので、優劣を判断するものではありません。

ミドルキーワード、スモールキーワードまで一目瞭然

上図で言えば、「残業」はビッグキーワード、中サイズで表示されている「60時間」「80時間」「平均」「上限」などはミドルキーワード、小サイズで表示されているものはスモールキーワードです。

簡単に言ってしまえば、スモールキーワードよりミドルキーワード、ミドルキーワードよりビッグキーワードの方が検索されることが多く、また、スモールキーワードから攻略していく(スモールキーワードを含んだ記事から執筆していく)ことがセオリーであるため、記事執筆の順番にも悩む必要がなくなります。

サジェストキーワードのサジェストキーワードも一目瞭然

表示されているサジェストキーワードをクリックすると、そのキーワードに関連するサジェストキーワードが表示されます。他のツールでは、検索しなおさなければならないため、これは地味に嬉しい機能です。
下図は、「残業」のサジェストキーワードである、「管理職」をクリックした結果です。

OMUSUBIの使い方

4.関連キーワード取得ツール

4-1.関連キーワード取得ツールの使い方

使い方の説明が少し長いため、先に『4-2.関連キーワード取得ツールをすすめる理由』から読んでいただいても構いません。

1.関連キーワード取得ツール』のページを開く。

2.画面上の入力欄に調べたいキーワードを入力し、取得開始ボタンをクリックする。

関連キーワード取得ツールの使い方
3.結果が表示される。
下図は、「残業」のサジェストキーワードを調べた結果です。

関連キーワード取得ツールの使い方

ここで一旦、結果画面の見方を解説しておきます。

  • 画面左上:検索されることが特に多いサジェストキーワード
  • 画面左:サジェストキーワード(五十音別)
  • 画面中央上:全キーワードリスト
  • 画面中央下と画面右:「Yahoo!知恵袋」と「教えて!Goo」に掲載されている、キーワードに関連する質問

ただし、「OMUSUBI」との大きな違いは、ミドルキーワード、スモールキーワードがわからない、つまり、検索ボリュームの大小がわからないということです。
よって、もうひと手間かける必要があります。この検索結果だけを眺めていても、どれが有効なキーワードであるかがわからないためです。

4.上記3の「全キーワードリスト」に表示されたキーワードをすべてコピーする。

関連キーワード取得ツールの使い方

5.Google AdWords キーワードプランナー』のページを開き、「キーワード プランナーの利用を開始」をクリック。
※キーワードプランナーの利用にはGoogleアカウントが必要です。
※キーワードプランナーの無料で利用できる機能を利用します。

関連キーワード取得ツールの使い方

6.「検索ボリュームと傾向を取得」をクリック。

関連キーワード取得ツールの使い方

7.「オプション 1: キーワードを入力」の欄に、上記4でコピーした「全キーワードリスト」を貼り付け、「検索ボリュームを取得」をクリック。

関連キーワード取得ツールの使い方

8.結果が表示される。

関連キーワード取得ツールの使い方

こここまでの作業をすることで、検索ボリュームの大小(ミドルキーワード、スモールキーワード)がわかります。

「月間平均検索ボリューム」を参考に、1,000以上はミドルキーワード100以上はスモールキーワードと判断してください(参考数値は2017年12月15日現在の目安)。

※「競合性」は、「Google AdWords」に有料広告を掲載する際の競合度を表すものですから、ここでは気にしないでください。

4-2.関連キーワード取得ツールをすすめる理由

「OMUSUBI」に比べるとひと手間多くかかるため、サジェストキーワードを選定したいだけなら「関連キーワード取得ツール」を使う必要性は低いです。
しかし、「関連キーワード取得ツール」をすすめる理由もあります。

悩みの背景が見える

サジェストキーワードは、「検索されることが多いキーワード」であり、「あなたが集客したいお客の悩み」そのものと言えます。
ただし、キーワードは単語に過ぎず、その悩みの背景まで見ることはできません。……悩みの発端はなにか?どのような状況なのか?どうやって解決したいと思っているのか?などです。

マッチングビジネスの定義は「悩みを抱えている人に、その人が既に知っている解決方法よりも優れた方法(商品やサービス)を仲介し、適切な相手から対価を得る」ですから、あなたは、悩みの背景までを知っておかなければなりません。
悩みの背景、それもひとつではなく様々な背景を知っておくことは、あなたの知識や経験となり、ときとしてセールストークの武器になるからです。

それに一役買ってくれるのが、この「関連キーワード取得ツール」です。

前記の通り、結果画面には、「Yahoo!知恵袋」と「教えて!Goo」に掲載されている、キーワードに関連する質問が表示されます。
これら質問は、悩んでいる人の生の声ですから、悩みの様々な背景を見る最速の方法です。

つまり、サジェストキーワードを探すついでに、悩みの背景までを見る(知る)ことができるというわけです。

これはあなたの記事の執筆効率を劇的に高めてくれます。
なぜなら、記事は、誰に向けての記事なのか?ターゲットを明確にしてから執筆すべきですが、悩んでいる人の生の声を見たあなたは、その質問者をターゲットにすればよいだけだからです(明確にイメージできるほどの情報が記載されている質問は稀ですが、それでもターゲットを設定する足がかりとしては十分です)。

少数派の悩みが見える……かもしれない

「OMUSUBI」は、サジェストキーワードを自動でまとめてくれます。
言い換えると、検索ボリュームが小さいものは除外し、ある程度有効と判断されたスモールキーワードまでしか表示してくれません。

一方の、「関連キーワード取得ツール」は、検索ボリュームにかかわらず、すべてのサジェストキーワードを表示します。
※「関連キーワード取得ツール」に限らず、ほとんどのツールがすべてのキーワードを表示します。

例えば、「残業」のサジェストキーワードとして次のようなものも表示されました。

  • 残業 筋トレ
  • 残業 生活費
  • 残業 楽しい
  • 残業 正義

これらのキーワードの「月間平均検索ボリューム」は「―」でした。つまり、数字すら表示されない、ほとんど検索されないものということです。

しかし、これも悩みの背景や、少数派の悩みを見ることに一役買ってくれます。

  • 残業中に筋トレしてる人がいるのか?
  • 残業がなくなったら、生活費が足りなくなる人もいるんだろうな
  • 残業中は上司がいないから楽しいのかな?それとも、筋トレの人と同一人物かな?
  • 残業が正義という考え方をしている人も当然いるだろうな

毎回これら少数派のサジェストキーワードまでをチェックする必要はありませんが、たまに眺めてみると、視野を広げてくれたり、記事のネタになってくれるキーワードに出会えるかもしれません。

5.最後に


マッチングビジネスを始めるあなたには、2つのツールを使い分けてほしいと思います。

「OMUSUBI」は、サジェストキーワードや、キーワードの関係性を調べるために。
「関連キーワード取得ツール」は、悩みの背景や、少数派のサジェストキーワードを調べるために。

最近の傾向として、ほとんどの調査や作業、あるいは、効率化やマーケティングは無料ツールで完遂できるようになっています。
私たち、個人事業主や中小企業が、ツールに高額な費用をかける必要はありません。

なにか新しいツールが欲しいと思ったとき、作業を効率化したいと思ったときには、まずは無料ツールを探しましょう。
どうしても見つからない場合、私に問い合わせていただければ、あなたの知らないツールを紹介できるかもしれません。

以上、キーワード選定の効率化に役立ったなら、次回のシェアも楽しみにしていてください。