ブログ記事を投稿(公開)する瞬間、何とも言えない達成感を味わうことができます。
頑張って書いた記事ほどこの達成感は大きいでしょう。

それと同時に期待に胸を膨らませます。

「頑張って書いた記事だから早く誰かに読んでほしい!」
「検索結果で上位表示されて見込み客がガンガン集まるに違いない!」
「バズるかもしれない!」
※バズるとは、TwitterやFacebookなどのSNSで話題になり爆発的にアクセスが増えること

でも、投稿(公開)ボタンを押す前に、やらなければならないことがあります。

そうです、
あなたが大嫌いな文章の校正です。もちろん、私も嫌いです。

眠い目をこすりながら、やっとの思いで書き上げた5,000字を読み直す。
……なにかの罰ゲームですか?

当然内容を知りつくしているから、ところどころ読み飛ばす。
……楽したっていいじゃないか、にんげんだもの?

今日は、文章の校正に全力を注げないあなたのために、「校正の重要性」をお話します。
大嫌いでもやらなければならない、やらなければ商品が売れない、それが校正です。

今日 学ぶこと

ブログ記事を作成するあなたはライターであり、エディター(編集者)でもあります。「校正」「校閲」「推敲」「リライト」の違いを理解しておきましょう。また、「校正されていない文章(記事)」は、商品を売るためのマーケティングを台無しにすることにも気づいてください。

それでは早速、始めましょう。

1.校正、校閲、推敲、リライトの違いは?

校正、校閲、推敲、リライトの違い
校正こうせい」に似た作業に、「校閲こうえつ」「推敲すいこう」「リライト」があります。

よく聞く言葉ですが、どんな違いがあるのでしょう?

1-1.校正とは?

文章の誤字や脱字などの基本的なチェックをする作業です。
内容や構成はチェックしません。

校正前
空が貼れた日曜日(たぶん2月28日)に、買い物に行こうと花屋に行った。それでも、花屋は定休日だった。乾電池を突然切らしていることを思い出して家電てんに行ったら家電店も休店だった。いつも悪いことをしてるから神様が嫌がらせをしたんだな。
校正後
空が貼れた晴れた日曜日(たぶん2月28日)に、買い物に行こうと花屋に行った。それでも、花屋は定休日だった。乾電池を突然切らしていることを思い出して家電てんに行ったら家電店も休店だった。いつも悪いことをしてるから神様が嫌がらせをしたんだな。

1-2.校閲とは?

文章の内容や構成をチェックする作業です。
例えば、内容は事実に基づいているか?主語や述語の関係、形容詞や副詞の位置に誤りはないか?正しい日本語がつかわれているか?などです。

校閲前
空が晴れた日曜日(たぶん2月28日)に、買い物に行こうと花屋に行った。それでも、花屋は定休日だった。乾電池を突然切らしていることを思い出して家電店に行ったら家電店も休店だった。いつも悪いことをしてるから神様が嫌がらせをしたんだな。
校閲後
空が晴れた日曜日(たぶん2月28日2月27日※1)に、買い物に行こうと花屋に行った花屋に買い物に行った※2それでもしかし※3、花屋は定休日だった。乾電池を突然切らしていることを突然※4思い出して家電店に行ったら家電店も休店定休日※5だった。いつも悪いことをしてるから神様が嫌がらせをしたんだな。

※1 「2月28日」は間違いであり事実は「2月27日」だった。
※2 「行こう」と「行った」が重複している。
※3 「それでも」は逆説の表現としては正しくない。
※4 「突然」は「切らして」ではなく「思い出して」に係るから、「思い出して」の直前に置く。
※5 「家電店も休店」は「腹痛が痛い」と同じで意味が重複している。

1-3.推敲とは?

文章に用いられている表現や、全体的な読みやすさをチェックする作業です。
例えば、読者にもっと伝わりやすい表現(言い回し)はないか?漢字が多すぎないか?一文や一段落が長すぎないか?などです。

推敲前
空が晴れた日曜日(2月27日)に、花屋に買い物に行った。しかし、花屋は定休日だった。乾電池を切らしていることを突然思い出して家電店に行ったら家電店も定休日だった。いつも悪いことをしてるから神様が嫌がらせをしたんだな。
推敲後
空が※1晴れた日曜日(2月27日)に、花屋に買い物に※2行った。しかし、花屋は※3定休日だった。乾電池を切らしていることを突然思い出して家電店に行ったら家電店も同じく※4定休日だった。いつも悪いことをしてるから神様が嫌がらせをした日頃の行いが悪いから罰があたった※5んだな。

※1 「晴れた」だけで「空」とわかる。
※2 「花屋に行った」だけで「買い物」とわかる。
※3 「花屋」の話をしているのだから「花屋」は不要。
※4 「家電店」の話をしているのだから「家電店」は不要。花屋と同じであることを強調するために「同じく」を加筆。
※5 「日頃の行いが悪いから罰があたる」のような一般的な表現に置き換えてもよい。

1-4.リライトとは?

上記3つをすべて含みますが、読者にもっともっと伝わりやすい文章に書き直すニュアンスが強くなります。

リライト前
晴れた日曜(2月27日)、花屋に行った。しかし、定休日だった。乾電池を切らしていることを突然思い出して家電店に行ったら、同じく定休日だった。日頃の行いが悪いから罰があたったんだな。
リライト後
よく晴れた日曜、妻の誕生日だからよく覚えている、2月27日のことだった。
今日の主役である妻のために、花屋に向かった。しかし、数年ぶりに花を買う私は日曜が定休日であることを忘れていた。「うっかり」は私の悪い癖だ。
年甲斐もなく「てへぺろ」と独り言を発したその瞬間、稲妻に打たれたかのようにあることを思い出した。乾電池を切らしてしまい、授業を3日もさぼってしまっていたのだ!そう、私の日課は「放送大学」のラジオを聴くことだ。
知識への渇望を抑えきれなくなった私は、誕生日のことなど忘れ、足早に家電店に向かった。……あろうことか、家電店も定休日だった。
オーマイゴッド!コンビニのおつりは必ず募金している私に対して、この仕打ちはあまりにも酷ではないだろうか。

……いや、読者になにを伝えたいのか?によりますけどね!

リライトは、「なんでもかんでも詳細に伝える文章に書き直すこと」ではありません。場合によっては、上記例文は冗長(無駄に長い)でしょう。読者に伝えたいことはなにか?記事(文章)を書く目的はなにか?まで理解していないと、成果の上がるリライトはできません。

1-5.校正、校閲、推敲、リライトの線引きは曖昧

校正、校閲、推敲、リライトなどの線引きはとても曖昧です。
もともとは出版業界で用いられていた専門用語ですが、ブログの流行によって誰でも気軽に文章を発信することができるようになり、いろいろな意味合いで用いられるようになったからです。

つまり、人によって指している内容が異なるということです。
校正に、校閲や推敲を含んで用いる人もいます。
校正とリライトを同じ意味合いで用いる人もいます。
(私も校正には校閲や推敲を含み、リライトと同じ意味合いで用いることが多いです)

特に、お仕事で校正などを発注(受注)するときは、その内容(業務範囲)や目的をきちんと確認するようにしましょう。

2.校正されていない記事はマーケティングを台無しにする

校正、校閲、推敲、リライトの違い

2-1.校正しなければ商品は売れない

大嫌いでもやらなければならない、やらなければ商品が売れない、それが校正(校閲、推敲、リライト)です。
「え?校正しないと商品が売れないの?それとこれとは別じゃない?」と思うかもしれませんが、すべてはつながっています。

なぜなら、ブログ運営やマッチングビジネスにおける文章(記事)の役割はマーケティングだからです。

記事が担うマーケティングとは、「記事を読んでもらい、あなたがそのジャンルの専門家であることを認識してもらい、あなたの商品(サービス)の価値を高め、その商品がほしくてたまらないという欲求を作り出す(高める)」ことです。

参考記事
文章(記事)の役割については『マッチングビジネスを始めるまでの大まかな作業手順』で詳しく解説しています。

「いつもの洗濯機」で例示してみましょう。
※筆者は洗濯機が大好きで、挙げる例は「洗濯機を買うシーン」ばかり。

あなたは洗濯機がほしいと考えています。
気になる洗濯機を見つけたあなたは、メーカーの商品説明ページを読みます。

でも、どうやら、メーカーの商品説明(文章)は校正されていないようです……

新賞品!スーパーマイクロプラズマ高圧シャワー!
我が社が開発した洗濯機は、衣類の繊維の奥の汚れの原因まで尾とします。
スーパープラズママイクロシャワーを、シャワーとは如雨露(じょうろ)のように水や湯が出る装置ですが、衣類に噴射することで、衣類の繊維の奥の汚れの原因まで落とすのです。
他社製品を買うなら、我が社の製品を買った方がよいですね。2台くらい買ってください。友だちにも勧めてください。

ツッコミどころ満載ですね。(違う意味でバズるかもしれませんが)

  • 新賞品って、ビンゴ大会の景品かい!
  • 我が社って、相当自信があるんだな!
  • 衣類の繊維の奥の汚れの、「の」が多いわ!
  • 尾としますって、尻尾となにをするんだよ!
  • スーパーマイクロプラズマ高圧シャワーなの?スーパープラズママイクロシャワーなの?どっちでもかむけど。
  • シャワーくらい知ってますぅ!
  • 買え買えうるさい!2台買うって何人家族?友だちに勧めたら新手のねずみ講だと思われるわ!

ひとしきりツッコミを入れたあなたは、こう感じています。

「・・・信用できないから買わない」と。

2-2.校正しなければマーケティングできない

あなたは、校正されていない商品説明ページを読んだ結果、商品を買わないという決定をしました。
「その商品がほしくてたまらないという欲求」が高まらなかったからです。

では、なぜ、欲求が高まらなかったのか?マーケティングの観点で考えてみます。

校正されていない、言ってしまえば低レベルな文章は、次のような印象を与えます。

低レベルな文章が与える印象

  1. 文章が低レベル
     → 説明自体も低レベル
  2. 文章が低レベル
     → 人も低レベル
  3. 文章が低レベル
     → 商品(サービス)も低レベル

これらの印象は、読者の感情に変化を起こし、マーケティングに悪影響を及ぼします。

マーケティングに及ぼす悪影響

  1. 説明自体が低レベル
     → 記事を最後まで読んでもらえない
  2. 人が低レベル
     → 専門家として認識してもらえない
  3. サービスが低レベル
     → 商品(サービス)を買ってもらえない

一方、ブログ運営やマッチングビジネスにおける文章(記事)が担うマーケティングは、次のとおりでしたね。

文章(記事)が担うマーケティング

  1. 記事を読んでもらい、
  2. あなたがそのジャンルの専門家であることを認識してもらい、
  3. あなたの商品(サービス)の価値を高め、その商品がほしくてたまらないという欲求を作り出す(高める)。

校正されていない文章(記事)は、見事なまでに、1、2、3、すべてのマーケティングに悪影響を及ぼし、台無しにしてしまうのです。

他にどんなに優れたマーケティング手法を取り入れていようが、どんなに優れたデザインを取り入れていようが、それらすべては文章という基盤の上に成り立っているからです。

極論すれば、マーケティングを台無しにするような「校正されていない記事」は、ない方がよいくらいです。
意図的ではない、誤字脱字、事実に基づいていない内容、間違った文法、しつこい表現、稚拙な表現、自分本位の主張、自己矛盾、押し売りなどを含んだ文章(記事)は存在悪です。

3.最後に

校正、校閲、推敲、リライトの違い
ブログ運営やマッチングビジネスにおける、校正(校閲、推敲、リライト)の真の目的は、「美しい日本語の文章」や「文法的な間違いのない完璧な文章」に仕上げることではありません。

伝えたいことをスムーズ且つ効果的に伝え、マーケティングという役割を果たす文章」に仕上げることです。
※上位表示される記事であることは大前提です。
※伝えたいことを効果的に伝えるために、わざと間違った文法やしつこい表現などを用いることもあります。

……と言っている私も、校正が大嫌いです(冒頭でも話しましたが)。
過去記事を読み返すと、「こんなところに脱字がっ」なんてことも少なくありません。

でも、全力で校正しています!
「校正力」や「リライト力」はトレーニングでしか、向上しませんから。

全力で校正した記事を投稿(公開)した瞬間に味わえる達成感は病みつきになりますよ。
私の場合、結局脱字があるから、自己満足の達成感ですがね。

「今日から校正にも本気出そうかな」と思ってもらえたなら、次回のシェアも楽しみにしていてください。