これまでの講座(実況部分)で、5つのユニーク・ジャンル(マッチングビジネスの案)が最終候補に残りました。

継続収益を生むユニーク・ジャンルを絞り込む4つのポイント』では、プロダクトアウトの観点から、3つの候補を挙げました。
マーケットインの視点からユニーク・ジャンルのシードを挙げる』では、マーケットインの観点から、2つの候補を加えました。

あなたもいま、「最終候補のどれがユニーク・ジャンルに相応しいか?」、「なにを足したら(引いたら、掛けたら、組み替えたら)強固な独自ジャンルになるか?」などの自問を繰り返しているはずです。
競合が存在するのであれば、様々な角度から徹底的に調査し、TTP(徹底的にパクる)できないか?、競合にないコンセプトを足すことはできないか?と脳に汗をかいているはずです。

今日は、最終候補からひとつを選び、ユニーク・ジャンルを決定します。つまり、いよいよ決勝戦です。

但し、決勝戦といっても、必ずどれかが選ばれるわけではありません。なぜなら、決勝戦は最終審査も兼ねているからです。
「最終審査に通らない = 独りよがりのビジネスアイデア」です。
(言い換えれば、最終審査を通過できるように修正する工程でもあります)

どの候補も最終審査を通過できなかった(修正できなかった)場合、心機一転、新しいユニーク・ジャンル探しを再開しましょう。固執していても時間を浪費するだけです。

今日の講座

お客目線で最終審査をし、あなただけのユニーク・ジャンルを決定しよう!それこそがあなたが着手するマッチングビジネスです!

1.ユニーク・ジャンルを決定する(解説)

1-1.最終審査とは?

これまでの検討は、どちらかと言うと「あなた目線」での検討でした。
あなたの知識や経験はなにか?あなたが提供できる商品(サービス)はなにか?それらの競合状況はどうか?や、市場が変化する節目はないか?などによる検討です。

しかし、これらには肝心な目線(観点)が抜けています。
「お客目線」です。

最終審査とは、あなた目線ではなく、お客目線で、そのマッチングビジネスが必要とされているかどうか?、つまり、需要を創出できるか?を判断するものです。
これを判断するポイントは、たったの3つです。とても簡単なポイントですが、お客目線による需要の検討を怠れば独りよがりのビジネスとなり、商品(サービス)が注文されることもありません。

あなたのマッチングビジネスが必要とされているかどうか?を判断する3つのポイント

  • ニッチか?
  • 「緊急度」「深刻度」「欲求度」のいずれかが高いか?
  • 悩みをダイレクトに解決できるか?

これらのポイントに基づいて最終候補を審査していきましょう。

1-2.ニッチか?

ニッチとは?

多くの人が、「ニッチジャンル」「ニッチ市場」「ニッチ産業」などを耳にしたことがあると思います。
でも、ニッチとはなんでしょう?

『コトバンク(インターネットで閲覧できる辞書のようなもの)』によると次のとおりです。

ニッチとは?
場セグメントの中で、サブグループをさらに狭めた小さなグループのこと。
隙間市場のため市場規模は小さいが、特定のニーズにマッチしたマーケティング・ミックスを展開することにより、顧客はプレミアム価格を容認する傾向にあります。従来は中小規模の企業が競争できる市場として認識されていましたが、近年では大企業もニッチ市場に対してのマーケティングを行い始めています。

出典: コトバンク ニッチとは?

とてもわかりやすい説明ですが、特に重要な部分だけを抜き出すと次のとおりです。

ニッチとは?(要約)

  • 市場規模は小さいが、特定のニーズにマッチしている。
  • 顧客(お客)はプレミアム価格を容認する傾向にある。

正に、あなたや私が目指すべきものですね。
特定のニーズ(悩み)を満たす(解決する)専門家になり、そのジャンルを独占(率先、けん引)し、価格競争に巻き込まれないビジネスをする。

ニッチを狙ってる?

では、あなたのユニーク・ジャンルの最終候補はニッチを狙っていますか?審査しましょう。

「家を建てたい」というニーズで例示してみます。
家を建てたいというニーズ(大ジャンル)の中には、特定のニーズ(小ジャンル)があります。

ユニークジャンルの選定

あなたは「家を建てたい」という大ジャンルの悩みを解決するわけではありません。
この中の、小ジャンルの悩みを解決するのです。

ここでは、「防音性能を高めたい」という悩みを解決するとします。

ユニークジャンルの選定

いかがでしょうか。あなたの最終候補は小ジャンルのニッチを狙っていますか?
欲張って大ジャンルを狙っていませんか?ジャンルを絞ることに不安を感じる気持ちはわかりますが、実際はジャンルを絞った方が稼げます。

大ジャンルを狙ってしまっている場合、スナイパーのように照準を絞り込む必要があります。

参考.「拡張」についても知っておこう

少し話が逸れますが、マーケティングの考え方に「拡張」というものがあります。
あなたの「拡張」はまだ少し先の話ですが、ユニーク・ジャンルを検討(決定)するにあたってひとつの基準になるかもしれません。

上図のように、「防音性能を高めたい」というユニーク・ジャンルで成功を収めたあなたは、次のビジネスを起こしたくなります。

その場合、成功を収めたジャンルに関連するジャンルを選択すべきです。この例で言えば、「家を建てたい」という大ジャンルの中にある、別の小ジャンルを指します。
そうすることで、まったく関連しないジャンルを選択する場合に比べ、すべてが「楽」になるからです。成功する確率は高まり、作業量は少なく、ストレスも少ない……よいことだらけです。

これにはいくつかの理由がありますが、最大のメリットは「新規顧客や提携業者を集めなおす必要がない」ということです。

あなたのマッチングサイトには「(防音性能が高い)家を建てたい人」が集ってきます。あなたが家族との休暇を楽しんでいる間も、ゴルフをしている間も、寝ている間も、自動で(勝手に)集ってくる集客システムができあがっている状態です。
ですから、例えば「庭にこだわった家を建てたい人」を集めることもそう難しくはありません(方向性を変えた記事などを増やすだけ)。

また、あなたには、「あなただけの提携業者(建築業者)」がいます。防音性能の高い家を建てることができる業者は、庭にこだわった家を建てることもできます。
ですから、「庭にこだわった家を建てることができる提携業者」を集めなおす必要はありません。安価な家の場合も、バリアフリーの家の場合も同じです。

ユニークジャンルの選定

これが「拡張」です。
あなたが望むなら、いずれは「家を建てたい」というニーズ(大ジャンル)の第一人者になることだってできます。
※段階を経て拡張していくことが重要です。最初から大ジャンルを狙えば失敗します。

また、特に初心者の方には必ずしも奨めるものではありませんが、最初から「拡張」を意識して、収益を度外視した(収益が低くとも)ユニーク・ジャンルに決定するという考え方もあります。

継続収益を生むユニーク・ジャンルを絞り込む4つのポイント』でも少し触れましたが、拡張性の高いユニーク・ジャンルで集客できれば、その商品(サービス)自体の収益は低くとも、集めたお客に対して別の商品を売ることができるからです。
フロントエンド商品(ジャンル)で集客し、バックエンド商品(ジャンル)で稼ぐというイメージですね。
※フロントエンド商品とは安価(無料)で新規顧客を獲得するためのもの、バックエンド商品は高価で利益を獲得するためのもの(健康食品で言えば、フロントエンドは無料お試し申し込み、バックエンドは定期購入申し込み)。

1-3.「緊急度」「深刻度」「欲求度」のいずれかが高いか?

マッチングビジネスの定義は、「悩みを抱えている人に、その人が既に知っている解決方法よりも優れた方法(商品やサービス)を仲介し、適切な相手から対価を得る」です。
ですから、マッチングするものが、商品(物)であろうが、サービス(人)であろうが、とにかくお金が動かなければビジネスとしては成り立ちません。

では、人が悩みを解決するためにお金をつかうときとは、どんなときでしょう?
「緊急度」「深刻度」「欲求度」のいずれかが高いときです。

大昔からよく知られている「深い悩みの3大ジャンル(稼げる3大ジャンル)」というものがあります。

深い悩みの3大ジャンル(稼げる3大ジャンル)

  • 健康に関する悩み(ダイエット、アンチエイジング、病気、筋トレなど)
  • 人間関係に関する悩み(交際、結婚、離婚、性生活、子育てなど)
  • お金に関する悩み(投資全般、貯金、借金、節約、起業など)

これらの悩みはなぜ深いのか?なぜ稼げるのか?それは「緊急度」「深刻度」「欲求度」のすべてが高いからです。

注意あなたの最終候補が、これら3大ジャンルに関連するものである必要はありません。解説の過程で例示しているに過ぎませんし、続きを読めば安心してもらえると思います。

しかし、近年の傾向として、「緊急度」「深刻度」「欲求度」のすべてが高い必要はなくなったと言えます。情報化社会においては、なにをするにもインターネット検索による情報が重宝され、「緊急度」「深刻度」「欲求度」のいずれかが高ければ、あなたの商品を見つけてもらうことができるようになったからです。

実際に成功している人がいるジャンルを例示してみましょう。

「緊急度」「深刻度」「欲求度」のいずれかが高いジャンルの例

  • 屋上緑化、壁面緑化、ガーデニング
  • ゴルフ、テニスなどのスポーツ
  • 犬のしつけ
  • 整理術、収納術などの片付け
  • カメラ(撮影)
  • 英語などの外国語
  • ギター、ドラム、ウクレレなどの楽器演奏
  • 子供の習い事 など

あなたも、これらに関するマッチングサイトや、講座、教室などを目にしたことがありませんか?

注意例示したすべてがマッチングビジネスに適しているわけではありません。あくまでジャンルとしての解説です。

屋上緑化や壁面緑化、ガーデニングは、緊急度も深刻度もそれほど高くありませんが、欲求度が高いです。
ゴルフやテニスなどのスポーツは、取引先との接待などのために緊急度や深刻度が高い人もいるかもしれませんが、上手くなりたいという欲求度が高いと言えます。
犬のしつけも、近隣住民や来客に迷惑をかけないために緊急度や深刻度が高い人もいるかもしれませんが、愛犬と快適な生活を送りたいという欲求度が高いと言えます。

その他のジャンルも同様です。程度の差こそあれ、「緊急度」「深刻度」「欲求度」のすべてが高いわけではないのに、ビジネスとしてしっかり成り立っています。

「健康」「人間関係」「お金」の3大ジャンルに限定する必要はありませんが、「緊急度」「深刻度」「欲求度」のいずれかが高いかどうか?も審査しましょう。
いずれも高くない場合、あなたの商品が検索されることも見つけられることもありません。つまり、商品が注文されることはありませんから、ユニーク・ジャンルとしては相応しくありません。

1-4.悩みをダイレクトに解決できるか?

マーケティングの基本とも言える格言があります。

ドリルを買いに来た人が欲しいのは、ドリルではなく、穴である

これは、セオドア・レビット(Theodore Levitt)さんが、著書「マーケティング発想法」の中で引用したことで有名になった格言で、『ドリルを買いに来たお客が欲しいのは「ドリル(商品)」ではなく、「ドリルであける穴(結果)」である』という意味です。

つまり、「商品」を売るのではなく、「もたらす結果(商品を買った客が得る優位性)」を売らなければならないということです。
ダイエット商品を買いに来たお客がほしいのは「ダイエット商品」ではなく、「ダイエット商品で痩せるという結果」であり「痩せた自分が得る優位性」だということです。

ですから、あなたがマッチングする商品(サービス)も、悩みをダイレクトに解決し、結果をダイレクトにもたらすものでなければなりません。

では、次のうち、マッチングする商品(サービス)として適切なものはどちらでしょうか。

マッチング(仲介)する商品(サービス)として適切なものはどっち?

  1. 防音性能の高い家を建てるウンチク(蓄えた知識)を教える人
  2. 防音性能の高い家を建てる人

「2」が適切です。

「1」は、結果ではなく、ウンチクをマッチングしています。
お客が得たい結果は「家を建てること」であり「防音性能の高い家で快適に過ごすこと」です。「ウンチクを知ること」は結果を得るための過程に過ぎません。つまりダイレクトではないのです。
悩みをダイレクトに解決していないため、マッチングする商品としては適切ではありません。

具体例を挙げた方がわかりやすいかもしれません。

飲食店コンサルタントをマッチングしたら?
「○○で悩んでいる人と、○○のコンサルタントをマッチングしよう」と考える人がいますが、これは適切ではありません。

例えば、あなたが「飲食店経営者と、飲食店コンサルタントのマッチングビジネス」を始めたとします。
マッチングをした半年後、あなた宛に飲食店オーナーから連絡が入ります。

「コンサルタントを紹介してもらったけど、まったく結果が出ません。返金してくれませんか?」と。

これは、結果ではなく、ウンチクという不確かなものをマッチングしたために発生するクレームです。
もちろん、クレームが発生しないように(あなたが責任を取らなくて済むように)利用規約や契約内容を工夫することもできますが、それはビジネスではありませんよね。世間ではこれを詐欺と呼びます。
※成功報酬型のコンサルタントをマッチングするなら、それはビジネスと言えますが、コンサルタントという人種は成功報酬型を嫌います。

弁護士をマッチングしたら?
弁護士はコンサルタントに近いイメージがあるかもしれませんが、まったく異なります。
なぜなら、訴訟までを行い、裁判によって悩みをダイレクトに解決し、結果をダイレクトにもたらすからです。

注意但し、弁護士のマッチングビジネスは実現が難しいと捉えてください。弁護士は「弁護士ではない者」から仕事の紹介を受けることができないからです(弁護士法第27条、第72条)。また、社会保険労務士、行政書士、司法書士にも同様の規制があります。税理士や会計士にはまだ規制はありません(税理士紹介サイトが乱立しているのはこのためです)。

○○講座や○○教室をマッチングしたら?
○○講座や○○教室は、マッチングする商品として適切とは言えません。
例えば英語教室であれば、お客が得たい結果は「英語で会話ができるようになること」です。「英語教室に通うこと」は結果を得るための過程に過ぎません。つまりダイレクトではありませんよね。
ただ、前記の飲食店コンサルタントとの違いは、授業や教材などの目に見える商品も付属するという点です。お客は商品にお金を支払ったと錯覚するため、「英語で会話ができるようになること」という結果を得られなくともクレームは発生しづらいと言えます。

これらの例からイメージを掴んでいただけたと思います。
あなたは、「あなたのマッチングによってお客が得られるものはなにか?」を慎重に審査しなければなりません。

あなたの最終候補は、悩みをダイレクトに解決し、結果をダイレクトにもたらしますか?

2.ユニーク・ジャンルを決定する(実況)

では、私も、これから実際に運営するマッチングビジネスの「ユニーク・ジャンルの最終審査」をしていきます。

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