今日は、「ジャンルを絞る理由」と「ユニーク・ジャンルの見つけ方」についてお話します。
マッチングビジネスを含めた「英雄型ビジネス」を作り上げる最初のステップは、「ユニーク・ジャンル(既にあなたが持っている知識や経験を活かせる独自のジャンル)」を見つけることです。
なぜなら、それが、あなたのビジネスを参入障壁の高い強固なものにする最速の方法だからです。
ユニーク・ジャンルを見つけることができれば、(やり方の間違えさえしなければ)そのビジネスが成功する可能性はぐっと高まります。
成功の定義はまちまちですが、どんなに、どんなに少なくとも毎月数万円の収入が確約されます。
ジャンルを絞ることでどのようなことが起こるのか?を体系的に理解して、あなただけのユニーク・ジャンルを見つけましょう。
それでは早速、始めましょう。
このページの目次
1.ジャンルを絞る理由
ジャンルを絞らなければならない理由を、ゴールから逆順に解説します。
1-1.専門家になることのゴールは集客すること
ビジネスにおいて最初に必要なものは見込み客の集客です。
どんなに優れた商品(サービス)を販売していても、それを知ってもらえなければ、その商品に価値はありません。
どんなにお客様にメリットがある商品を販売していても、それを知ってもらえなければ、その商品に価値はありません。
集客して、その商品を知ってもらうことから始めなければなりません。
そして、集客に欠かせない要因のひとつは、販売者(運営者)が専門家であることです。
- 品質の高い鞄を買おうと考えた人は、鞄屋に行きます。
- 上手なマッサージを受けたいと考えた人は、マッサージ屋に行きます。
- 労働問題で困ったことがあり解決したいと考えた人は、弁護士や社会保険労務士に相談します。
当たり前のことですが、当たり前のことを実行できていない人が多いです。
ブログを例にしてみます。
ジャンルを絞っていない雑多なブログは「どこにでもあるブログのひとつ」でしかありません。
同じことを解説しているブログは他にもたくさんありますから、そのうちのひとつが消滅しても誰も困りません。
しかし、ジャンルを絞ったブログは「(誰かにとっては)唯一のブログ」です。
そこでしか解説していない貴重な情報を発信しているわけですから、そのブログが消滅すれば、その誰かが困ります。
そして、この「誰か」こそがあなたの見込み客です。
専門家が専門的な情報を発信するだけで、既に見込み客の獲得を始めることができているのです。
唯一のブログになる方法はジャンルを絞ることだけではありません。対象を絞る(差別化する)、マーケティング手法を変えるなどの方法もあります。
1-2.情報を発信する媒体はオウンドメディア
では、どのように情報を発信するか?
先に結論を言ってしまいますが、情報発信に最適な方法は「オウンドメディア」の運営です。
オウンドメディア(Owned Media)とは「トリプルメディア」のひとつで、直訳すると「所有するメディア」です。
Owned Mediaの「Own」は「自分の、独特な、人の助けを借りない」などの意味です。所有者という意味の「Owner(オーナー)」と同じ単語です。
- ペイドメディア(Paid Media)
支払うメディア:GoogleAdWordsなどの有料広告を通じて広告するメディア - アーンドメディア(Earned Media)
獲得するメディア:FacebookやTwitterなどのSNSを通じて信頼や評判を得るメディア - オウンドメディア(Owned Media)
所有するメディア:自分が所有するメディア
※上記2つのメディアは自分で所有できない
なお、オウンドメディアとは、ブログ、ポータルサイト、自社サイトなどの総称と捉えてください。
厳密には様々な定義があるようですが、気にするほどのことではありません。
但し、前記の通り、オウンドメディアとは所有するメディアですから、「アメブロ」や「はてなブログ」などのあなたが所有できない(ドメインやサーバーの権利を持っていない)無料ブログは、アーンドメディアの位置付けですので注意してください。
では、なぜオウンドメディアが最適なのか?
広告費がかからない
これは、ペイドメディア(Paid Media)での集客を推奨しない理由でもあります。
GoogleAdWordsなどのいわゆるPPC広告には、集客の即効性があります。
PPC広告とは「Pay Per Click 広告」の略で、「クリック課金型広告」とも呼ばれます。GoogleやYahooなどで何かを検索した際、検索結果画面の上部などに関連する広告(記事)が表示されますよね。これがPPC広告の代表的なものです。
クリック課金型広告と呼ばれるように、初期費用はかからず、クリックされる度に広告掲載料が課金されるシステムです。また、キーワードによってクリック単価が異なるという特徴もあります(例えば、「残業」という検索キーワードで表示されるように設定するとクリック単価は150円、「残業代」という検索キーワードだとクリック単価は380円など)。
お金さえ支払えば、検索結果画面の最上部などに広告が表示されるわけですから、確かに即効性は高いです。
しかし、ここ何年かで費用対効果が著しく低くなってしまいました。
私自身も4年くらい前までは、運営するオウンドメディア(マッチングサイト)を広告するためにPPC広告を利用していました。しかし、関連するひとつのキーワードを取って見ても、当時はクリック単価70円ほどであったものが、現在では約300円と4.2倍の額になってしまっています。
例えば、クリックした100人に1人が商品(サービス)を注文してくれるとすれば、当時は7,000円で1注文を獲得できていたものが、現在では1注文を獲得するために30,000円もかかるということです。
そして、このクリック単価の高騰は、特定のキーワードのみでなく、全キーワードにおいて起こっているのです。
なぜならPPC広告はいわゆる入札方式で、より高値を設定した広告(主)が優先的に表示される仕組みだからです。ジャンルにもよりますが、クリック単価が徐々に高騰することは必然です。
私がシェアするマッチングビジネスであれば、仮に1注文の獲得に30,000円を支払っても利益は出ますが(商品による)、クリック単価が1,000円になったら?2,000円になったら?、また、何らかの理由でGoogleAdWordsなどのPPC広告に掲載できなくなったら?などのリスクを抱えながらビジネスをしなければなりません。
ですから、外的要因に左右されにくい、不変の集客力を持たねばならないのです。
オウンドメディアなら不変の集客力を持てるから
例えば、私が運営している「パパセンス」というブログがあります。パパの役に立つ記事を発信するノンジャンルブログです。
もちろん狙いがあって始めたブログですが、その優先順位が下がってしまったため、8記事を書いたところで更新を止めました。
しかし、ある日ふとアクセスを確認したところ、いつの間にか月間10,000PVを達成していました。
月間10,000PVという数字は威張れるものではありませんが、特筆すべきは、10,000PVを達成した際の記事数はたったの「8」だったということです。
※この8記事は、「クロネコポイントの貯め方」や「移転登記のやり方」などの私が実際に経験したことをまとめただけの記事です。
「8記事」で月間10,000PVを達成できた背景には、次のようなものがあります。
- Googleの検索エンジンの精度が高くなった。
- つまり、誰かに価値がある記事かどうかの評価(判断)がきちんとされるようになった。
- だから、誰かに価値がある記事を書けばきちんと評価され、きちんと上位表示される。
- 上位表示されるということは、有料広告に頼らない、不変の集客力を持てるということ。
「ブログで集客したいなら、まずは100記事を書きなさい」というノウハウを見聞きすることがあります。
100記事執筆の目的が、「ライティングスキル(文章を書くスキル)を向上させる練習のため」であれば、それは一概に間違っているとは言えません(お奨めはしませんが)。
しかし、「アクセスを集めるため(100記事あればなんとなくアクセス数も伸びるだろう)」であれば、間違いです。
Googleはきちんと見ています。
いくつかのノウハウはありますが、それを差し置いて敢えて精神論で語るなら、努力して書いた記事は3~6ヵ月後には上位表示されます。
但し、努力の意味を履き違わないでください。
「他のブログに書かれている情報をコピペしてまとめる」「書籍から得た知識をまとめる」などの努力は無駄です。
私は、他のブログに書かれている情報をコピペして、ユニークっぽくまとめただけの記事(ブログ)でも上位表示されるか?というテストをしたことがあります。※現在もテスト継続中。
前出の「パパセンス」と同じように8記事アップして放置しました。
……ジャンルが異なるためこの結果がすべてではありませんが、月間PVは1,000未満止まりでした。
なぜか?
Googleは、ユニークな記事が大好物だからです。
事実、2017年2月に、いわゆるキュレーションサイト(収集した情報をつなぎ合わせて新しい価値を持たせて発信するサイト)の評価を下げる公式発表もされています。
※キュレーションサイトを対象としているとは明記されていませんが、前後の状況からそうであった可能性が高いです。
日本語検索の品質向上にむけて
出典: Google ウェブマスター向け公式ブログ
2017年2月3日金曜日
Google は、世界中のユーザーにとって検索をより便利なものにするため、検索ランキングのアルゴリズムを日々改良しています。もちろん日本語検索もその例外ではありません。
その一環として、今週、ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。
だから、あなたが書くユニークな記事はGoogle検索などで上位表示され、有料広告を利用しない不変の集客力を持てる可能性が高いのです。
誤解のないように補足しますが、有料広告を利用してはならないということではありません。詳しくは別の機会にシェアしますが、次の3つの目的(タイミング)であれば利用する価値はあります。
- 需要の調査をするため(ローンチ直後から検索で上位表示され始めるまでの間)
- 高品質なアクセスを収集するため(キャッシュフローと利益が計測できるようになった後)
- Googleキーワードプランナーの全機能を利用するため(随時)
1-3.ユニークな記事を書く方法
では、ユニークな記事を書くにはどうしたらよいか?
……お察しの通りです。
既にあなたが持っている知識や経験を活かして記事を書けばよいのです。
既にあなたが持っている知識や経験を活かせるジャンルに絞ればよいのです。
下表は、(ビジネスの)ジャンルを、「既に知っているジャンル」にした場合と、「よく知らないジャンル」にした場合の違いをまとめたものです。
既に知っているジャンル | よく知らないジャンル | |
---|---|---|
記事の質 | 最初から高い | 低い |
ユニーク性(独自性) | 高い | 低い |
検索エンジンの評価 | 高い | 低い |
執筆にかかる時間 | 短い | 長い |
あなたのストレス | 少ない | 多い |
あなたのポジション | 専門家 | 上辺だけの人 |
読者からの信頼 | 高い | 低い |
あなたの自信 | 高い | 低い |
マーケティング力 | 高い | 低い |
いかがでしょうか。
ビジネスを起ち上げるなら「既に知っているジャンル」に限定しなければならない理由をご理解いただけましたでしょうか。
なお、「よく知らないジャンル」でビジネスを起ち上げることを阻むものではありません。
事実、私が稼いでいるマッチングビジネスのジャンルは私の職歴に一切関係なく、また、関連する専門知識もまったくないものでしたから。
しかし、だからこそ、あなたにシェアさせていただきたいのです。
よく知らないジャンルでビジネスを起ち上げれば、まずは最低限の知識を習得する必要があります。記事の執筆にも時間がかかります。私の場合、記事の内容に自信を持てないから何度も修正し、執筆から投稿まで計40時間以上かかった記事もありました(楽天家である私ですら心が折れました)。
だから、まず最初は、既にあなたが持っている知識や経験を活かせるジャンルで起業すべきなのです。
2.あなただけのユニーク・ジャンルの見つけ方
2-1.難しいかもしれないが固着観念をシフトする
まずは、「群衆型思考」から「英雄型思考」にシフトしなければなりません。
ゲーム(物語)の中の英雄と比較しながらお話ししましょう。
- 突然、魔物に襲われるなどの衝撃的な展開から始まる。
→ 英雄型ビジネスを知ったいまのあなた。 - 自分が英雄などという認識はない。
→ 自分の経験を教えるだけで、お金を稼げるなんて考えたこともないあなた。 - 冒険を進めていくうちに、自分がやらなければならない、自分の使命であると気づく。
→ 英雄型ビジネスを学んでいくうちに、知識や経験を発信することが使命であると気づくあなた。 - その時々に自分ができることを、間違いを恐れずにやる。
→ 間違いを恐れず、とにかく始めてみるあなた。 - 結果的に英雄になる。
→ お客の人生に深く関与し感謝され、自分自身も稼ぐことができているあなた。
自分の知識や経験を発信するだけで、お金を稼げるなんて信じがたいですよね。
ですが、考えてもみてください。
いわゆるブロガーの方々は、自分の知識や経験(体験)を発信するだけで、多かれ少なかれお金を稼いでいます。
知識どころか、感情を吐露するだけでお金を稼いでいるパワーブロガーもいます(そのジャンルの専門家として君臨しているからこそできることです)。
今はまだ信じがたくとも、数ヵ月後には兆候として、1年後には体験として、この事実を実感していることでしょう。
2-2.ユニーク・ジャンルの見つけ方
あなたの知識や経験がわからないため答えを明示することはできませんが、ユニーク・ジャンルを見つけるヒントをお話します。
次項で、どのジャンルがビジネスに相応しいか?の絞り込みをしますので、本項ではできるだけ多くの候補を挙げてください。
- 今の仕事やこれまでの仕事の中に、「○○についてなら、大半の人より詳しく説明できる」という知識はありませんか?
その仕事を行って対価(給料)を得ている(た)わけですから、その仕事(知識)には価値があります。 - お金と時間を費やしてきた趣味の中に、「○○についてなら、すげー詳しいぜ」という知識はありませんか?
残念ながら私には趣味がありませんが、専門家と呼べる人が少ない珍しい趣味や、趣味のレベルを超えるくらい没頭している趣味には価値があります。 - 自分の意志ではないが必要に迫られて勉強した知識、病気などの経験によって得た知識などはありませんか?
あなたにとって良い経験ではなかったかもしれませんが、同じような状況に置かれている誰かからすると非常に心強い情報になります。 - また、別の観点から考えるとすれば、あなたが友人などから受ける相談にはどのようなものが多いですか?
あなたに相談してくる人は「あなたには○○の知識が豊富だ」と感じているからこそ相談してくるのです。それはあなたのユニーク・ジャンルである可能性もあります。
2-3.ユニーク・ジャンルの絞り方
前項で挙げたジャンル(候補)を、次の4つのポイントに基づいて絞り込みます。
あなたの知識や経験は誰かが欲している役に立つ情報であることに間違いはありませんが、ビジネスとして成り立たせなければ、それはボランティアになってしまいます。
次の4つのポイントをすべて満たすジャンルこそが、ビジネスとして成り立つ、あなただけのユニーク・ジャンルとなるのです。
ターゲットをイメージできるか?
そもそも、見込み客となる「誰か」とは誰か?ということです。
そのジャンルで困っている人や悩んでいる人がターゲットとなるわけですが、あなたにはそのターゲットがイメージできますか?
ベストは、あなたの過去の記憶から、あなたのイメージに合致する1人を選定することです。
「○○さんは△△のことで困っていたな、俺のターゲットは○○さんみたいな人だ!」という具合です。
詳しくは別の機会にお話しますが、効果的な記事を書く方法は、ターゲットを思い浮かべて、ターゲットに語り掛けるように書くことです。
反対にターゲットが曖昧な記事は、読者の心にもGoogleにも響きません。
ですから、具体的なターゲットをイメージできないジャンルは好ましくありません。
悩みを解決するためにお金が必要か?
「英雄型ビジネス」の基本は、専門家として参入障壁の高いビジネスを作り上げることです。
そして、「英雄型ビジネス」のひとつである「マッチングビジネス」の定義は次の通りです。
悩みを抱えている人に、
その人が既に知っている解決方法よりも優れた方法(商品やサービス)を仲介し、
適切な相手から対価を得る。
つまり、この「その人が既に知っている解決方法よりも優れた方法(商品やサービス)」があなたのキャッシュポイント(収入源、収入が発生するポイント)になります。
あなた自身が提供するものなのか、あなたが仲介として紹介するものなのか、形態はさまざまですが、とにかくこの商品(サービス)がお金の発生源になります。
では、ちょっとケーススタディしてみましょう。
次の場合、どちらが多くのキャッシュを生み出すでしょうか。
- ダイエットの優れた方法として「マラソン」を紹介するビジネス
- ダイエットの優れた方法として「ダイエットサプリ」を紹介するビジネス
マラソンを紹介する場合、「近所の排気ガスの少ない道路を、毎日20分以上、ゆっくりと走ったところ、1ヵ月3キロ痩せました。あなたも頑張りましょう!」です。
ダイエットサプリを紹介する場合、「この30,000円のダイエットサプリを、1日1粒飲み続けたところ、1ヵ月で3キロ痩せました。あたなも購入しませんか!」です。
※どちらも、あなたの知識や経験を織り交ぜて紹介する必要があります。実体験や専門性を伴わない紹介は信用を失うだけです。
「1」はキャッシュを生み出しません。
また、次の場合、どちらが多くのキャッシュを生み出すでしょうか。
- 自転車をレンタルしてくれるサービスを紹介するビジネス(料金は3,000円)
- 自転車をカスタムメイドしてくれるサービスを紹介するビジネス(料金は60,000円)
※どちらも、自転車に関する知識や経験を持っている人のみに許されたユニーク・ジャンルです。
他の要因は度外視しキャッシュだけに注目すれば、「2」の方が多くのキャッシュを生み出しそうです。
繰り返しとなりますが、ユニーク・ジャンルは、あなたが既に持っている知識や経験を活用できるものである必要があります。
一方で、特にマッチングビジネスの場合には、仲介する商品(サービス)が高額であればあるほど、あなたの利益も増加するということにも留意してください。
ですから、あなたはできるだけ高額な商品を販売(仲介)しなければならないのです。
そのジャンルの専門家はいるか(少ないか?)
あなたの最初のゴールは、そのジャンルの専門家になる(専門家として認識される)ことです。
よって、そのジャンルに既に多くの著名な専門家がいるとすれば注意が必要です。
専門家とは人に限らず、有力なオウンドメディアがある場合も同様です。
但し、「注意が必要」とは、そのジャンルを選択するのはやめておいた方がよいという意味ではありません。
とても重要な話をします。
例えば私が「自分は労働問題の知識や経験を持っているから、労働問題をユニーク・ジャンルにしたい」と考えたとします。
しかし、インターネットで労働問題に関連するオウンドメディアやサービスを検索したところ、大量の専門家(競合)がいることを知りました。
では、労働問題をユニーク・ジャンルにすることを諦めるか?
答えはNOです。
むしろ好都合な状況であるケースが多いです。
なぜなら、ユニーク・ジャンルは、特化していなければならないからです。
どういうことか?
先に次のような例を挙げましたね。
- 品質の高い鞄を買おうと考えた人は、鞄屋に行きます。
- 上手なマッサージを受けたいと考えた人は、マッサージ屋に行きます。
- 労働問題で困ったことがあり解決したいと考えた人は、弁護士や社会保険労務士に相談します。
これを照準を絞り、特化させると次のようになります。
- 品質の高い鞄を買おうと考えた人は、鞄屋に行きます。
革の鞄を買おうと考えた人は、革の鞄の専門店に行きます。 - 上手なマッサージを受けたいと考えた人は、マッサージ屋に行きます。
体の歪みや骨盤の歪みを根本から治療したいと考えた人は、整骨院に行きます。 - 労働問題で困ったことがあり解決したいと考えた人は、弁護士や社会保険労務士に相談します。
未払い残業代を請求したいと考えた人は、それを専門にしている弁護士や社会保険労務士に相談します。
つまり、「労働問題」ではなく、「労働問題の中の残業代請求」というように照準を絞る必要があるということです。
そうすることで、あなたはより速く、より簡単に、専門家として認識されるからです。
そして、多くの著名な専門家がいるということは、需要がある証拠です。
需要がある大ジャンルの中で、スナイパーのように照準を絞り、いわばニッチなユニーク・ジャンルで専門家になる、それがベストなのです。
コンセプトは強いか?
コンセプトとは、「USP(Unique Selling Proposition)」「ブランドコンセプト」「ブランディング」「キャッチコピー」「競合との差別化」などと同じ意味でとらえてください。
「英雄型ビジネス」のひとつである「マッチングビジネス」の定義は次の通りでした。
悩みを抱えている人に、
その人が既に知っている解決方法よりも優れた方法(商品やサービス)を仲介し、
適切な相手から対価を得る。
要は、あなたが仲介する方法(商品やサービス)は、その人が既に知っている解決方法よりも本当に優れていますか?ということです。
優れているかどうかを検討するポイントは多くありますが、例えば次のようなものです。
なお、これを検討するには、「その人が既に知っている解決方法にどのような不満を抱えているか?」を把握している必要があります。
- その人が既に知っている解決方法の問題点をクリアにしているか?
- ユニークか?(他にも同じ商品やサービスはないか?)
- ニッチか?(これは、上記の照準の絞り込みを行ったことで満たされているはずです)
- 競合と差別化できる必殺の何か(キャッチコピーに盛り込めるようなもの)があるか?
価格も強いコンセプトのひとつになり得ますが、安い方がよい場合も、高い方がよい場合もあります。Apple製品は高いですよね。
3.最後に
今日の解説は少し長くなってしまいました。ここまでお読みいただきありがとうございます。
もし何度か繰り返し読んでもらえるなら、私としても頑張って執筆した甲斐があるというものです。
ですが、冒頭でもお話した通り、あなただけのユニーク・ジャンルを見つけることができれば、(やり方の間違えさえしなければ)そのビジネスが成功する可能性はぐっと高まります。
成功の定義はまちまちですが、どんなに、どんなに少なくとも毎月数万円の収入が確約されます。
次回のシェアまでに、あなただけのユニーク・ジャンルが見つかっていることを祈っています。